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2016.05.08 レポート

【速報】シズオカ×カンヌ恒例イベント開催中!オープニング上映開催レポート

静岡市とフランス・カンヌ市が姉妹都市だということをご存知でしょうか?
その縁は1991年から始まったもの。「東京に近くて海岸を持つ都市を」というカンヌ市からのアプローチがきっかけ。2016年の今年は、姉妹都市提携25周年です。

そんな静岡市の各所で開催されるカンヌと映画の催し「シズオカ×カンヌウィーク2016」が、5月7日から始まりました。
オープニングアクト「田園のマルシェ」と「トロ野外上映」に参加してきましたので、静岡の素朴な風景とどことなく漂うカンヌのエスプリ感のマッチングを速報します!

シズオカ×カンヌウィーク2016

オープニングアクトは静岡市にある登呂遺跡が会場。昭和18年に発見された弥生時代後期の農耕集落で、広い敷地面積と貴重な出土品を誇る遺跡です。

登呂ならではの素朴な雰囲気に、カンヌの雰囲気をプラス・・・想像がつくでしょうか?

出店するオーガニック野菜やワイン、雑貨店などの白いテントがのべ21軒並び、トリコロールの照明があり、エントランスは赤いカーテン、そして大きなスクリーン。イベント当日の初夏のような気候、吹き抜ける風、そして素朴な田園風景。

県外からの来場者も多いというのも頷ける、静岡ならではの雰囲気です。

シズオカ×カンヌウィーク2016

お話をうかがったのは副実行委員長の藤永祐太郎さん。

「いま、映画は映画館という切り取られた空間で観るのが普通です。でもこのイベントでは、日常に埋め込まれたさりげなさというか、自然な感覚の芸術として映画を楽しんで欲しいと思っています。」

なるほど会場には風が吹き抜け、子供達がはしゃいでいて、大人は充分に用意されたテーブルと椅子でくつろぎながらマルシェで購入した食事を楽しんでいます。

野外上映が始まる夜7時にはきれいな夕焼けが終わり、あたりが暗くなり始め、スクリーンと空との境界が曖昧になっていきました。

シズオカ×カンヌウィーク2016

上映された映画は「千年の一滴 だししょうゆ」。

「静岡市とカンヌということで日仏合作の映画から選びました。日常的な行いの美しさを感じてほしい」と藤永さん。

フランスでアンコール放送が9回もされたという本作は、日本ならではの「だし」「しょうゆ」にまつわる人々の営み、仕事、そして自然との共存が、具体的かつ美しく、ときには神秘的に描かれたドキュメンタリー。観終わる頃には、日本人としての誇りが湧いてくるような気持ちに。

先人の知恵に育まれて受け継がれてきた日本文化を目の当たりにしたあとに、あらためて登呂遺跡という場を感じてみると、いつの間にかカンヌ市の姉妹都市としての静岡市が好きになっていることに気付かされます。

シズオカ×カンヌウィーク2016

「シズオカ×カンヌウィーク2016」の開催は5月22日まで。
期間中は静岡市の各所で「静岡とカンヌと映画」の雰囲気が楽しめます。イベントの詳しい場所や開催内容は公式HPでご確認ください。

シネマトリップ編集部イチオシの開催内容はこんな感じです。

「地下鉄のザジ」静岡市美術館にて上映(¥500)

「サウルの息子」静岡シネ・ギャラリーにて上映(有料)

「トゥルーマン・ショー」清水マリンパーク屋外上映(無料)

などなど。編集部もワインを片手に引き続き楽しみたいと思います。