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2016.04.17 レポート

藤沢国際映画祭 第1回レポート&第2回予告

2015年11月、盛況のうちに閉幕した藤沢国際映画祭。その盛り上がりに感動した参加者も多かったことでしょう。シネマトリップ編集部2名も楽しく取材…というか映画鑑賞させていただきました(笑)。

このレポートは第1回目の様子を伝えるとともに、2回目への期待を綴りたいと思います。お話をお伺いしたのは、藤沢国際映画祭 実行委員長 竹中翔子(シネコヤ)さんです。

『ストックホルムでワルツを』

藤沢国際映画祭ってどんな映画祭?

藤沢国際映画祭は「藤沢から、映画文化を発信し、新時代の才能を発掘したい」の一言から始まったそう。「若手クリエイターの発掘」と「映画の魅力再発見」を目的とした映画祭として、第1回目からその立ち位置を明確に表現した上映作品のラインナップとなりました。

みちていく

なかでもオープニング作品「みちていく」の竹内里紗監督は弱冠23歳。 「若手クリエイターの発掘」がテーマとはいえ早すぎやしないかという心配をよそに、さすがは実行委員長竹中さんのセレクトでした。

主人公である女子高生の圧倒的な肉感と、悩みと情熱をもてあましながらも力強く乗り越えるさまは、女性なら誰でも共感できる”あの時のあのモヤモヤ”した感情を呼び起こします(思わず涙)。 そのモヤモヤを軽やかに描き切った竹内監督の手腕はさすが。

竹内監督は、立教大学では万田邦敏監督に師事したそう。本作は卒業制作ながらその完成度の高さが話題を呼び、お披露目した国内の二つの映画祭でグランプリ受賞という快挙を成し遂げたのです。

新堀ライブ館 楽友ホールでのトークショー

増村保造の情熱と完成度、相米慎二の瑞々しさを持ち合わせた、恐るべき才能と評判の彼女ですが、素顔はチャーミングな女性です。大学ゼミの同級生とも和気あいあいとした間柄だそうで、本作を評価される一方で「女子高生に頼りすぎ」など辛口な批評もあったといいます。

そんな人柄が本作を作り上げたとも言えるでしょう。カメラ、編集、照明などのスタッフから俳優陣まですべてが知人・友人によるもので、ほぼ自費制作とのこと。これだけの人間を動かせるのも竹内監督の魅力のなせる技。

また、竹内監督の俳優へ注ぐ視線も愛情たっぷり。俳優の演技を見ながら、「彼女はきっと、こんな顔でこう言う」とセリフを決めた場面もあったといいます。

「みんなのおかげで作品ができました」と言う笑顔に、おもわず応援の気持ちを抱かずにはいられません。

地域とつながる まちかどが劇場に

ROUND CAFE

上映作品のラインナップに加え、藤沢国際映画祭には際立った特徴があります。それは、地域とのつながりを意識した運営。

オープニングセレモニーの会場は地元に残る最も伝統ある元映画館。司会は地元FM局アナウンサー。藤沢市長が登壇したほか、市議会議員など多数の市町関係者が参加している様子に、この映画祭へ寄せられた期待の大きさがよくわかります。

コーヒー店、魚屋さんなど地元のお店も、店舗を上映会場として提供。上映する映画は、店の特徴に合わせて実行委員と店主が一緒にセレクトしたもの。映画の素晴らしさに加えて店主の人柄も垣間見え、より藤沢市を身近に感じられるのでした。

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』上映の様子

2017年度のコンペディション部門開設に向けて ますます充実の第2回目を開催!

 実行委員長の竹中さんは第2回藤沢国際映画祭の開催に向け、こんな意気込みを伝えてくださいました。

『藤沢国際映画祭は、「シネコヤ」「さかな屋キネマ」と自主上映活動団体が盛んになり、せっかくだから皆で一緒に映画祭を立ち上げようということで主軸となる2団体と、地域情報紙「フジマニ」が参画する形で結成されました。2015年8月、はじめに三者でのランチミーティングを行い、映画館が藤沢駅前から消えたことを寂しく思う、という共通認識の上で、スタートを切りました。 藤沢市が、カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンと肩を並べて「フジサワ」と呼ばれる日を目指して。』

ついに先日(2016/4/27)、第2回の開催が公式Facebookページにて発表されました。続報を楽しみに待ちましょう!

藤沢国際映画祭

藤沢国際映画祭2016開催決定!!
6/17(fri)〜6/26(sun)の10日間

飲食店やギャリーなどを中心とした会場、藤沢市内13店舗で上映いたします!それぞれの空間にあった映画+αで「五感を刺激する」をテーマに、まちかどが劇場に生まれ変わる「まちかどシネマ」。
10日間限定、藤沢に映画の祭典がやってきます。お楽しみに!!

第1回藤沢国際映画祭開催の報告はこちら(公式)